音源を聞き流すだけで英語が話せるようになるのならとても楽で良いですよね。
でも、本当に効果はあるのでしょうか?
この記事の目次
聞き流す英会話教材は本当に効果があるのか?
英語を聞いているだけで英会話の勉強ができる。
このような教材は実際に効果があるのでしょうか。
新聞の広告や、テレビCMで放映されていたりとさまざまなところで目にします。
有名人をCMに起用し、さらに「隙間時間に聞いていたら気づいたら話せるようになりました!」という宣伝で興味を持っている人は多いですよね。
Q .聞き流し教材は本当に英語が話せるようになる効果はあるのでしょうか?
A.答えはNOです。
そんな簡単に英語を話せるようになるわけがありません。
話せるようになるとは期待しないほうが良いでしょう。
Q .リスニング学習には効果があるんじゃないの?
A .英語を聞き慣れるという点では効果はあります。
話せるようになる、という効果は期待できません。
考えてみてください!
英語が聞き流すだけで話せるようになるのならば、今頃、誰もが英語を話せるようになっていると思いませんか?
言語力が高いからと、仕事が有利に行くことはなく、雇用条件も優遇されることもないでしょう。
聞くだけで話せるようになるということは有り得ない
英語のリズムは日本語にはないものです。
日本人は、このリズムの習得に苦労します。
詳しくは、「英語を綺麗に発音する方法と日本人の英語が下手な理由とは?」をご覧ください。
このリズムを聞き慣れる、という意味では聞き流す教材も効果はある程度感じられるでしょう。
聞くだけの英語教材は日本語と英語が交互に流れてきます。
これでは、スピーキングはもちろん、リスニングにも全く意味がありません。
聞き流し教材は「聞くだけで英語が話せるようになる!!」がキャッチコピーです。
隙間時間に教材をかけ流していれば良いんだよね?これだけで話せるようになるんでしょう?
聞くだけでは英語は話せるようにはなりません!
英語と日本語が交互に流れてくるから
だって答えをすぐに教えてくれますもんね。
こんな学習をし続けているとどうなるでしょうか。
この学習方法では、英語を聞いていても日本語と交互に流れるため、意味を考える時には、日本語で考えてしまいます。
英語で考える、ということが難しい
聞いているだけで話せるようになるのなら
今頃、全ての言語習得が可能になりますよね。
聞き流すだけで言語の習得が可能なら
言葉を覚えたい国のテレビ番組をひたすら見ていれば話せるようになります! その国へ滞在している全ての日本人が、現地の言語をすぐに話せるようになります! と言ったことが起きるでしょうね。 しかし、実際にはテレビは何言っているのかわからないし、現地では言葉に大変な苦労を要します。 |
聞くだけでは言語の習得ができないので、言語学校へ通い、語学留学プログラムを受けたり、渡航前に事前に勉強しますね。
英語は口を使って話すことが必要
英語を話せるようになるためには、実際に英語を話す訓練が必要不可欠です。
野球編
Q・バッティング練習に必要な訓練は?
A・実際にバットを持ち、投げられるボールをみながらフル練習が効果的です!
- バットのスイングスタイルは人によって異なるので、たくさんの人のスイングを見て学習
- 自分のコンディションや癖などを把握し、どんなスイングが自分に適しているか研究する。
- バットを振り続けていくことで視野が広がり、たくさんの可能性を見出すことができる
サッカー編
Q・サッカーでの上達の近道は?
A・ボールを蹴り続けること!
ボールを蹴って初めてサッカーが成り立ちます。
- ボールの蹴り方や、相手のかわし方、ドリブルの仕方などたくさん練習してする。
- 上手い人を見て、分析して上手くなっていく
話せるようになるためには、英語を自分の口で話す練習をしなければなりません。
英語を話す機会をもたなければ、話せるようにはならない
英語を話せるようになるためには、英語を話す練習をしなければいけません。
普段英語を話す機会がとても少ない点ですよね
以前よりは英語が導入されている企業や、英語教育を強化している学校が増えてきています。
しかし
- ビジネスの場では日本語が多く使われいます。
- 日常生活でも、英文もすぐに翻訳され公開される
日本語で不自由はしません。
英語を話す機会がとても少なく、普段から英語の音に慣れない。
日本人が日本語を話せるのは、生まれた時から日本語を聞き続け、日本語を話し続けているから。
英語ネイティブも、生まれた時から英語を聞き続け、英語を話し続けたから英語が話せます。
言語を習得するにあたって、長い年月の間に聞き続けて話し続けていることが要因
英語を話せるようになるには、より多く英語を口にする機会が必要です。
特にスピーキングに関しては、話す機会が圧倒的に少ない!
英語を聞き流したところで話す練習をしなければ、いつまでたっても話すことができないままです。
その点において、聞き流しの英会話教材は何も役にも立たない‥
英語と日本語は大きく異なった言語
英語と日本語は大きく異なる言語です。
そのため、日本人が英語を話す練習が必要不可欠です。
Q・「聞くだけで英語が話せる英会話教材」は、ドイツなどのヨーロッパの言語を話す人たちが、英語学習を行った場合には効果はあるのでしょうか?
A・効果がある可能性があります。
ドイツ語などのヨーロッパ圏の言語は英語とルーツが同じ親戚のような関係だから、耳に馴染みやすい
ドイツ語の中には、英語と同じ文法、文字、似ている単語、発音などがあります。
そのため、自分の言語と異なる部分だけ学習すれば良いのです。
ドイツ語と英語は同じ語族に含まれており、英語習得に置いて大きなアドバンテージを持っています。
だから、ドイツ人は日本人よりも習得が容易なのです。
対する日本語は文字も違う、和製英語で少なからず英単語は使われているが表記がカタカナなのでスペルと発音を覚える必要があり、文法の構成もまったく違います。
日本語の言語系統は、どこの語族にも属さない「孤立した言語」です。
和製英語や外来語もありますが、発音、文法などがまるで違うため習得の助けにはなりません。
発音に関しては、日本語にない音があるだけでなくイントネーションがそもそも異なります。
だから、日本人は英語習得にかなりの困難を要します。
このように考えると日本語ネイティブは、他の言語よりも英語学習を頑張らざるを得ないということがわかりますよね。
まったく異なる言語に少しでも慣れるためにも英語を話す練習は重要です。
英語を話す練習をすることによって日本語と違う発音やイントネーションを学ぶこともでき、英語の文法に慣れることもできます。
英語話者との会話は、スピーキング、リスニングともに練習になります。
会話訓練は英語習得に必要不可欠なトレーニングです。
最後に
聞き流すだけで英会話ができるようになる英語教材には、あまり期待をしないことをおススメします。
- 日本語と英語は言語の作り方から異なる
- 聞き流すだけでは、英語を理解しようとする力が育たない
- すぐに日本語でのANSERがあるので英語脳が育たない
- 英語を話せるようになるには、英語を話す訓練をしなくてはならない
「聞き流すだけの英会話教材」は、手軽にできて非常に魅力的に感じます。
しかし、本気で「英語を話せるようになりたい!」という人にはおすすめできません。
スピーキングを伸ばす方法としては「英語のスピーキングを日本にいながら伸ばす効果的な方法」
英語を学び始めたい!と考えたなら「初心者のためのリスニング力を鍛える勉強法とは?」
など、是非参考にしてくださいね。