英語は読めるし、書ける。
でも、話せないし、聞き取れない、そんな残念な「隠れ英検5級」‥。
なんとかこの状況から脱したい!
英語を話せて聴けるようになるには今までの練習法ではいけません。
英語は聞けなければ、話せません。
だから、英語を「精聴」することが大切なのです。
この記事の目次
隠れ英検5級は結構隠れています
小学生でも合格する英検5級というと初歩の初歩です。
社会人の中にも実際に英検5級レベルの方もいますね。
ただ「聞いたり話したり」になると、いきなり何もしゃべれなくなる、いわゆる「隠れ英検5級」の人もたくさんいます。
でも、スピーキングやリスニングは全くダメ、というのが「隠れ英検5級」
読み書きは良くてもスピーキングやリスニングになると、全く話せないし聞けない。というのが悩ましいところです。
リスニングをした時は全く何を言っているのかわからないのに、話の内容を文字に起こしてもらうと英検5級レベルのことしか話していなかったなんてこともよくありますね。
今までの英語の勉強はなんだったのか?と今までの苦労に対して腹立たしくさえも思えてきます。
日本人は、英語の読み書きに関しては優れていますが、スピーキングとなるとガクッとできなくなります。
- 日本の英語教育で重視されるのは読むことと書くこと
- さらにリスニングはオーディオCD頼りで、ネイティブな英語に触れる機会はとても少ない
読み書きを重点的に学習し、リスニングの学習をしてもオーディオCDの英語に慣れているために、実際のネイティブや外国人が話す英語についていけません。
駅で外国人に話しかけられても、「何も聞き取れなかった!」という方もいるかと思います。
英語検定試験で高い級をとっていても、外国人と話すこともままならない人が多いんですよね
「自分は英検は結構レベル高いから」と思っている方でも、ネイティブの話す英語は全く聞き取れなかったりします。
今回はそんな隠れ英検5級レベルの方向けに、効率的にリスニング力を鍛える方法をご紹介します。
英語初心者でもできるリスニング力の王道な伸ばし方は「精聴」。
集中して、リスニング用CDを聞くこと。一言一句聞き漏らさないように集中して行います。
精聴に必要なもの
- テキスト(オーディオCDが付属している教材ならなんでもOK)
- オーディオCD
リスニングをするときに、何かしらの文字に起こされた教材(本)とオーディオCDを用意しましょう。
リスニングをする前に
文字に起こされているリスニング音声の英文スクリプトを確認
精聴の方法
- テキストを読んで内容を理解する。単語一句一句確認する
- しっかりとテキストの内容を理解する
- 15分から20分程、一字一句聞き漏らさないくらい集中して音声を聴く。
- 繰り返し音声をきく
- おおよそ3週間ほど同じテキストを精聴する
- 一回に聞く量は1ページが最適
リスニングは本を読んで物語を理解して、一句一句の単語を確認してからオーディオCDデリスニングをする必要があります。
本の内容を理解してからリスニングをしないと、英語を英語として理解できないままリスニングが終わってしまいます。
- オーディオCDを聴いてから答え合わせのために文章を見る
※これは正しい方法とは逆のやり方です!
文字を読んで理解してから英語を精聴するのが正しい方法です。
しっかりと本の内容を理解した後は15分から20分程、一字一句聞き漏らさないくらい集中して音声を聴きましょう。
これを精聴と呼びます。
長時間聞き流す方法はあくまで中級から上級の英語学習者に向いている方法です。
初心者は短い時間に集中して英語を聞く方が効率よく学べます。
中には長時間聞き流す方が効果的と言う人もいますが、聞き流しはあくまで中級から上級の英語学習者が行うことです。
初心者の段階では1時間意味の取れない英語を聞き流すよりも、読んで意味を理解した英文を20分間集中して聴くほうが効果的なのです。
繰り返し聞くことによって段々と読み上げている文章を英語として耳が聞き取り始めます。
同じパートを聞く期間は大体3週間を目安にしてください。
一回に聞く量は1ページ分程が良いでしょう。
約3週間同じ場所を精読したら、次のページに移るということを繰り返してください。
この学習の目的はあくまでリスニング力を高めることです。
聞くことを第一に考えるようにしましょう。
このリスニングのプロセスによって、リスニング力は大きく伸ばすことができます。
精聴を勧める理由
この方法なら社会人であっても隙間時間を利用してリスニング力を伸ばすことができる
実際にどんな人も精聴からはじめるべきです。
英会話学校だけ行っても英会話力(リスニング力)は上がらない
リスニング力の勉強方法についてお伝えする前に、リスニングや英会話に関する勘違いを正しましょう。
社会人のよくある勘違い‥それは英会話学校に行けばスピーキング力もリスニング力も鍛えられるというもの。
なぜ英会話教室に通っても成果が出ないのか
-
- 英語は体系的に学習しないと上達しない
- 週に1回学習するスタイルでは英語は身につかない
- 英会話講師は、聞き取りやすく簡単に理解しやすく話している
- スピーキングは1週間に1回1時間話した程度では使い物にならない
英会話学校に通っているだけでは、残念ながら何年も通ってもスピーキングレベルもリスニングレベルも上達しません。
なぜなら英語の学習は、体系的に行わないとレベルが上がらないという問題があるからです。
英会話学校の1週間に一回1時間だけの授業では、時間的に英語を体系的に学ぶのは不可能です。
英会話学校の講師の話す英語はかなり簡単に理解しやすくゆっくりと話しています。
そもそもスピーキングに関しては1週間に1時間だけ話したとしても効果は薄いのです。
英会話教室で週一で勉強したとしても得られるのは、「英語の勉強をした」という満足感だけですね
社会人でお金に余裕があるからといって、英会話学校に通い始めても効果は期待できないでしょう。
日本人は読み書きは上級者だがリスニングとスピーキングは初心者の理由
英検5級レベルの英語力というと、中学生が英語を授業で勉強し始めた時に真っ先に受ける初歩レベルです。
英検5級でも悲観しないでください。
リスニングに関する具体的な勉強方法をご紹介します!
英検5級はリスニングと短い文章を読む文法問題のみで構成されています。
リスニングに関して社会人で5級となると、英語レベルが若干低いように感じるかもしれません。
英検3級や準2級を取っていたとしても、ほとんどの人のスピーキングやリスニングの英会話レベルは英検5級レベルといっても過言ではないのではないでしょうか。
それはなぜか
- 英語を会話で使うための英語学習をしていない。
- 文法問題、リーディング問題を集中的に行ってきている
ただし、たとえ英検が5級レベルでも英会話を諦める必要はありません。
英会話ができない隠れ英検5級レベルでも悲観する必要はありません。
英検5級レベルの初心者の方のために、リスニングに関する具体的な勉強方法をお伝えしていきます。
初心者がリスニング力を鍛えるために使用するべき教材は?
英文スクリプト付きの音声教材で使用するのは、ペンギンリーダーズの多読教材です。
本来リーディング教材ではありますが、リーディングの内容を音読したCDを活用してリスニング学習ができます。
ペンギンリーダーズを勧める理由
付属オーディオCDはネイティブが音読。綺麗な発音を聞くことができる。
レベルが細かく分かれているので、初心者にも安心
ストーリー的にも面白く、知っている物語もあるので飽きずに読める。
たくさんの種類があり、好みにあった一冊が探せる
もちろんネイティブが音読をしているので、綺麗な英語を聞くことができます。
ペンギンリーダーズはレベル別に教材が分かれていますが、一番簡単なレベル0のイージースタートを購入しましょう。
もちろん、音声CD付きの教材を購入しましょう。
ペンギンリーダースについては、別の記事で紹介しています。
効果的な学習方法なども紹介しているので是非チェックしてみてください。
もちろん、同じレベルで別の教材があるのならそれを使ってもらっても大丈夫です。
聞き流しの英語教材は、英語と日本語が交互に流れる教材が多く、英語を理解できる耳を育てる効果がありません。
すべて英語の音声で、初心者向けのリスニング教材が適切です。
最後に
英検は語句選択問題やリスニング問題がメインなので、どちらかと言うと英語の知識を試す試験と言って良いでしょう。
英検合格を目指す学習法では英語での会話は難しいです
英語を使うことに関してはほとんどの人が英検5級レベルです。
だからと言って、英検5級だからと諦めることだけは絶対にしないでください。
効率的に英語学習をするならまずは「精聴」を試してみてください。
教材はペンギンリーダーズの多読教材がオススメです。
興味のある人は是非チェックしてくださいね。
リスニングの時には、20分ほど一字一句漏らさないくらいに集中して聞くことを重視してください。
じっくり聞くことを繰り返すことによって、英語を英語として捉えることができるようになります。
最初は慣れず、根気が要る学習にはなりますが、英会話をマスターしたいのであれば是非本気でやりましょう!
“初心者(英検5級レベル)のためのリスニング力を鍛える勉強法とは?” への3件のフィードバック