書店に行くと、コーナーが設けられるほどたくさん並ぶ英語教材。
その中から、英語初学者が自分に合った教材を選ぶのは難題ですね。
初学者が効率的に学べる教材の選び方と、リスニングの効率的な学習方法をご紹介します。
この記事の目次
初学者にとってのタブーとは?
さあ、これから英語学習を始めよう!
気をつけてください!
まずはテキスト選びから。
書店にはたくさんのテキスト。
巷には、「1週間で英語がペラペラに!」「英語テキストを聞き流すだけで英語が話せる!」というような教材が溢れています。
その中から、どの教材を選んで始めればよいのだろう?
ありがちなのは選ぶときに「タイトルで選ぶこと」そして、「口コミですね」
でもそれでは失敗してしまう確率が高いです。
英語学習の初心者が選ぶと失敗する教材と、勉強方法があります。
今、TOEICで800点以上取れていないのであれば、是非とも参考にしてみてください。
そして、英語初学者のたの、リスニングの超効率的な学習方法をご紹介します。
英語初学者は、映画教材やネイティブの話すスピードの教材を使ってはいけない
英語の初学者は、英語の音やリズムに慣れていません。
この状態で早口で流れていくネイティブの言葉を聞き取ることは、至難の技です。
このルールを守らないと、お金を無駄にするばかりか、時間まで無駄にします。
これは私の経験に基づいた実話です。
当時、TOIECテストで800点にも満たない状態でした。 リスニングを強化しようと、いきなりJapan Timesの音声での勉強を始めました。 1000時間理論という理論があるのですが、とにかく英語を聞き流せば、劇的にリスニング力が上がるだろうと考えたからです。 1000時間ネイティブの話すインタビュー音声やニュース音声を聞き続けました。 しかし、1000時間聞いた時に気づいたのですが、リスニング力に全く変化はありませんでした。 この経験で得たもの、それは「基礎ができていないと、ネイティブの英語を聞いて学習する方法は全くの時間の無駄」という教訓でした。 |
英語の音やリズムに慣れていないと英語脳ができません。
英語脳ができていないと、英語の音を言葉として捉えるのではなく、呪文のようなものやわけのかわらない雑音に捉えます。
そんな中で映画やニュースなど、ネイティブが実際に話している英語でリスニングを学ぼうとすると、速さについていけません。
さらにネイティブスピーカーの話すリアルな英語には、テキストにはない、スラングや略語が多いのです。
ネイティブの英語音声テキストでは
- ネイティブの会話はとてもテンポ良く早く進むので聞き取れない
- さらにスラングや略語が多く、辞書やテキストには言葉もあるので、意味がわからないまま聞き流してしまう。
- そのうち「言葉として理解する」ことを諦めてしまう
初学者が英語を聞き流しても、「言葉を理解する」ことを諦めてしまます。
結果、何かの雑音を聞き流すという作業になる、英語の上達は見込まれません。
初学者は簡単な英語教材からリスニングを始めるべき
初心者のリスニングのおすすめ教材
- 簡単な英語
- 会話スピードが遅め
「ええ〜!?」と思うかもしれませんが、結局こちらの方が効率的に英語学習ができますよ
なぜ、簡単な英語のテキストを勧めるの?
英語の文章を読んで単語も文法も意味がわかる文章から、リスニングを始めましょう。
おすすめのリスニング教材
初学者のリスニング学習にはペンギンリーダーズの多読教材を使用することをおすすめします。
ペンギンリーダーズの多読教材とは、オリジナルストーリーの短編小説です。
easystarter(イージースターターレベル0)からレベル1からレベル6までの、7段階に英語レベルが分かれています。
ペンギンリーダーズの多読教材は
- 通常の読書としてもストーリーが面白い
- 自分の英語レベルに合わせて教材のレベルを選べる!
- 英語学習にもとても効果的です。
リスニング教材として使用するので、ストーリーが音読されたCDつきの教材を使いましょう。
オーディオパックの教材は大体1500円ほどなので、他の英語学習テキストとそこまで金額は変わりませんね
中にはもう既に、レベル1ではリーディングが簡単にできるという人もいるでしょう。
この練習方法は「あくまでリスニングに慣れること」が目的なのでレベル1を選ぶことをおすすめします。
TOEICが700点に満たない場合は、レベル2以下の教材から進めてください。
リスニング上達のコツ=テキストの文章を理解してからリスニングを行うこと
多読教材を用意したところで、いよいよリスニングの学習です!
【リスニングの効率的な学習方法】
⑴リスニングを開始する前に、まずは文章を読み込みましょう!
語彙が難しく、一度にたくさんの文章を理解することが難しい人は、5文から10文ずつ、丁寧に文章を理解してしましょう。
⑵文章を理解することができたら、次はCDを再生します。
リスニングでは、ただ音声を聞くのではなく精聴を心がけるようにします。
初学者の段階では、英語リスニングの基礎ができていないので、ネイティブの英語を大まかに聞いても意味がありません。
意味を理解している英語をじっくり聞いた方が、はるかに効果的です。
リスニング力向上の秘訣=脳に英語の音をインプットさせ理解させること
なぜ、文章を理解してからリスニングを行うことが効率的なんでしょう?
- 繰り返し、集中して聞くことで、英語が耳に馴染みます
- 文章を理解してから聞くので、聞こえた英語から意味が確認できる
文章を理解してからリスニングすることで、聞こえた音を脳が「英語の音」として認識します。
やりがちな失敗はリスニングをしてから、答え合わせのように文章を参考すること。
これは、脳が英語として認識できずに「雑音」に聞こえるため、リスニングの学習では非効率的です。
この方法では初学者の状態であっても、聞こえた音を脳が英語の音として認識します。
これが、初学者が英語のリスニング力をアップさせるための唯一の学習方法です。
リスニング学習のコツ=1日20分集中して聞くこと
数時間ただ聞き流すよりも、数十分集中して聞く方がリスニング上達に効果的です。
ただし、強い集中力が必要ですよ!
一字一句漏らさずに聞くくらいの集中力が重要です。
一言一句聞き漏らさないように聞く方法は精聴と言います。
- 自分の中で理解した文章の意味を確認する
- 聞こえた音を自分の頭の中で英語に変換する
- 初心者が陥りがちな「カタカナ英語」を阻止することができる
「Get」を「ゲット」で理解してしまう癖が知らないうちにできてしまうのが「カタカナ英語の罠」です。
GetをGetで理解するためにもじっくり聞くことは欠かせません。
英語慣れしていない日本人の耳には、これらの聞き分けはとても困難です。
これはリスニング上達への大きな課題でもあります。
- 「言葉と言葉の繋がった音」(リエゾン)
- 「消えてしまった音」(リダクション)を把握する
リスニングによる理解を広げることができます。
同じ箇所を2週間ほど聞くことをおすすめします。
2週間過ぎたら今度は別の箇所を聞くようにしましょう。
半年で多読教材のレベルを1つあげる
ペンギンリーダーズの多読教材は、1つのレベルに対して数冊のストーリーがあります。
大抵の人はすべて終わらせることは難しいでしょう。
ただし早い人は教材をすぐに読み切ってしまうかもしれません。
この学習方法は、リーディングで理解するのではなく、脳に英語の音を染み込ませることが目的です。
「読んで理解できたことを重視する」のは×。
「聞いて理解できた」ことを重視しましょう。
レベル1は、文法や語彙が簡単に感じます。
しかし、大体半年を目安にじっくりと学習をするようにしましょう。
半年後はレベルを1つ上げて、前のレベルと同じ内容の学習方法で行ってください。
レベルが一つ上がるので、文法のレベルが上がり語彙数が増えるので難しく感じるかもしれません。
レベルに関係なく、一つのレベルの学習期間は、半年が目安です。
最低半年は同じレベルで学習し、もし難しいのであれば期間を延ばしても構いません。
しっかりと聞いて、脳に「このレベルの英語は言語として認識している」感じるまで、とことんリスニングを行うようにしましょう。
ペンギンリーダースの多読書は、スピーキングの教材としても優れている
リスニングのレベルを上げていていく間に、じっくり聞くだけでなく、実際に声に出してみることもおすすめします。
英語に関わらず、人間は、聞き取れなかった音を言葉に出すことが難しいです。
最初は英語を聞いていても、同じように声に出すことはできないでしょう。
しかし、英語に慣れていくうちに同じように言えるようになっていきます。
声に出すことは、自分のリスニングレベルを測る材料にもなるので是非実践してみてください。
そしてペンギンリーダースは、スピーキングの学習に欠かせない、クエスチョンニングの格好の教材になります。
クエスチョンニングの詳しい方法はこちらを参考にしてください。
「クエスチョンニングとは?クエスチョンニングの具体的な方法とやり方」
リスニングと一緒にクエスチョンニングでスピーキングを鍛えることで、相互作用しあい、劇的に英語力をのばすことができます。
最後に
ペンギンリーダーズは
- ストーリーが面白い多読本教材
- 自分のレベルに合わせた語彙や文法を学べます
- リーディングだけでなく音読CDも付いているので、リスニング用の教材としてもおすすめ!
本を読むという教材なので、気づかないうちにリーディング中心の学習になりがちになってしまいます。
リスニングの学習だということを常に意識して学習しましょう!
大切なのは、テキストをしっかり理解して英語音声をしっかりと聞くことですよ!
あくまでリスニングの学習であるということを常に意識しながら、繰り返しじっくりリスニングするようにしましょう。
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