英語に慣れるために英語音声を聞き流す。
このトレーニングは、ある一定の英語力がある人には効果があります。
ただし、英語を習い始めたばかりの人にはおすすめできない方法です。
なぜ英語初心者には効果がないのか。
私の失敗談を交えてご紹介します。
また、このトレーニング方法をさらに効果的に行う方法をご紹介します。
この記事の目次
英語リスニングに英語の聞き流しは効果があるのか??
リスニング力を鍛えるために、英語のニュースや映画などを数時間聞き流すという学習方法があります。
この学習方法は効果があります。ただし、「ただし」が付きますよ!
英語の聞き流しによるリスニング力の向上効果
- 知らないスラングや英語の訛り、専門用語、言い間違いなど、より現実的な英語に耳を慣らすことにとても効果的!
- また、日本語にはない英語の「リズム」を体感するために非常に効果的!
TOEIC等のリスニングテキストとは異なる生の英語なので、耳を英語にならす効果は大きいです。
聞き流しで生の英語を流すことは、数時間英語の環境に入り浸る状態になります。
継続することで耳を慣らすことができ、リスニング力向上に繋がります。
なぜ初心者には効果がないのでしょうか。
英語の聞き流しが初心者に効果がない理由
なぜ初心者には効果がないのでしょうか?
初心者に効果がない理由
- 初心者は英語を言葉として認識していない
言語ではない=雑音と脳が処理をしてしまう
初心者に聞き流しの効果がない理由として、まず音を言語として認識していないことが挙げられます。
英語や他の言語を聞いたとき、「何この呪文みたいなもの」「何か言っていると思うけど、ただの音にしか聞こえない」と思ったことはありませんか?
また、断片的にしか意味がわからない、といったことありませんか?
これは、脳がまだその「音」を「言語」として認識していないため、ただの雑音として処理してしまっている証拠です。
そんな状態では、せっかく聞いた英語も、ただの雑音として聞き流すだけで終わってしまいますね。
そのため、リスニング練習のために英語を聞き流す習慣をつくったとしても、ほとんど意味がありません。
初心者がリスニングする時の注意点
- 話すスピードはゆっくり
- 英語文としても比較的簡単な、意味を理解できるものをテキストに選びましょう。
- スラングや略語はまだ早い!綺麗な英語を聴きましょう。
リスニング初心者の方のために、別の記事でリスニングの効果的な勉強法を紹介しています。
是非参考にしてみて下さい。
英会話中級者、上級者にとって、これからご紹介するトレーニングはとても効果があります。
TOEICテストでリスニングが満点とれるくらいのレベルを目指せます!
満点をとった後も効果的な練習方法です!
初心者には初心者に向いたトレーニング方法があります。
そのためには、まずリスニング教材を使って「美しい英語」を聴いて勉強しましょう。
英語の聞き流しは 中級者や上級者には効果がある
英語の聞き流しに効果がある人
なぜなら、英語を聞くというベースがすでに完成しているからです。
ヒアリングに関して言うと、TOEICのリスニング問題が9割5分以上とれる中級者や上級者には聞き流しの効果があります。
TOEICのリスニング問題をある程度解くことができているのであれば、英語を聞くというベースはすでに完成しているはずです。
そのベースができていることによって、さらに難しいニュースや映画の英語を理解できるようになります。
1000時間理論を活用して、リスニングを完成しよう。
1000時間理論という理論があります。
分野に問わず1000時間勉強や練習に費やすことで、ある程度のレベルに達することができるという理論
この理論は、特別な才能や資質など関係なしに、「得意」や「上手」と言えるレベルに達することができる時間が1000時間であるということを表しています。
1000時間を目標にして勉強してもいいですね!
この時間を目標にすると、余分なモチベーションを持つ必要はありません。
ヒアリングにも1000時間理論は適用されます。
1000時間英語を聞き続けるとかなりすごい域に到達できると言われています。
【私の聞き流しトレーニングに関する失敗談】
大学受験の頃です。 英語初心者の当時、英語のニュースをずっと聴き続けた事があります。 時間にして、1000時間くらい聴いていました。 しかし、リスニング力向上には効果は全くありませんでした。 1000時間もの時間を費やしたのに、英語を「言語」として認識できません。 ニュースを聴いていた時は、英語を聞いているというよりもただ音を聞いている感覚に近いものがありました。 1000時間のヒアリングも虚しく、全くリスニング力に効果はなかったのです。 |
脳が英語の音を言葉として認識していなかったのですね
- 初心者はいくら1000時間聞き流しトレーニングをしても効果はない。
- 英語を言語と認識するベースが完成された英語中級者、上級者は1000時間理論を適用した聞き流しトレーニングは、大きな効果を生む
現在ではTOEICのリスニングもほぼ満点を取れたので、1000時間理論を実践しています。
リスニング満点でもニュース英語や映画は難しい
TOEICのリスニングが満点と聞くと、もう向かうところ敵なしなのでは?と思うかもしれません。
しかし、実際はいくら満点を取れたとしてもニュースや映画の英語は難しく感じます。
現在は‥
TOEICのリスニングが満点なので、リスニング力の基礎はできたと判断。 満点を取ってからは改めて1000時間のヒアリングを実践しています! 英語学習には終わりがありません! |
現在は忙しくできない日も多いですが、大体1日30分から1時間はヒアリングの時間をつくっています。
私のトレーニング方法
- 基本聴くものは映画やニュースなどをメインにしています。
- 大分ペースはゆっくりですが、現在で始めてから3年ほど経過しています。
聞き流しトレーニング開始時
- ニュース、映画の理解度は「ニュースは5、6割、映画は4、5割程度」
3年経った現在
- ニュースは8、9割程聞き取れる
- 映画は依然として4~6割、7割ほど
映画での英語の理解度は、映画の内容によって異なります。
専門用語が多い英語や、訛りの強い英語はやはり聞きにくいと感じますね
ヒアリングマラソンとは
実際に1000時間ヒアリングを行うといっても時間計算や、1000時間分のニュースや映画を探すとなると大変ですよね。
そこでオススメなのが、ヒアリング専門の教材を活用するということです。
アルクから出ているヒアリングマラソンはヒアリング教材で、1000時間理論を応用しています。
ヒアリングマラソンについて
- 英語レベルは中級から上級
- 毎月教材が送られてくる
- 映画やニュースなどのバラエティー豊かな教材
- さまざまな場面の英語に対応できるようにつくられているのが特徴
ヒアリングマラソンの英語レベルは中級から上級です。
毎月教材を送られるので継続的にヒアリングを続けることができます。
特徴は、映画やニュースなどのバラエティー豊かな教材です。
さまざまな場面の英語に対応できるようにつくられています。
12か月のコースは1000時間ヒアリングを行うように構成。
6か月はその半分の期間です。
この教材はさまざまな国籍の人が英語を話します。
言い間違いや言いよどみなどリアルな音声です。
毎月TOEIC形式のテストを行いリスニング力チェックが行われます。
30年以上続いている教材なので信頼性もバッチリです。
興味があればチェックしてみてくださいね。
最後に
リスニングの練習には初心者と中級者、上級者では方法が異なります。
映画やニュースで英語漬けになることが効果的、という言葉に従って初心者のうちから映画やニュースなど高レベルな英語を使っても全く意味がありません。
1000時間ヒアリングは、英語中級者、上級者には非常に効果があるトレーニング方法です。
中級者上級者の人は、TOEICのリスニングをある程度クリアした後は1000時間ヒアリングを実践してみましょう。
TOEICを理解できたからと言っても映画やニュースはまだ難しく、英語力の限界を感じるかもしれません。
英語リスニングの基礎ができている時だからこそ、ひたすらヒアリングを続けることがより高いレベルの英語を理解するために必要です。
現在では1000時間で構成されている教材などもあるので是非活用してみましょう!
こちらの記事もぜひご覧ください。