シャドーイングをご存知ですか?
シャドーイングは、テキストを見ずに英語音声の後、少し遅れて発話するトレーニング方法です。
シャドーイングをすることによって、自分の課題が見えてきます。
また、発音、イントネーションの改善にも役立つでしょう。
シャドーイングの効果的なやり方や、私がオススメする学習方法をご紹介します。
この記事の目次
シャドーイングとは?
シャドーイングとは、英文を見ずにCDなどの英語音声に少し遅れて発話するトレーニング方法です。
シャドーイングによって得られる効果
- リスニングスキルが測れる
- イントネーションや発音の改善
人間は基本的に「自分に聞こえる音=自分が発話できる音」となっています。
人間は、自分に聞こえる音しか発音できません。だから、「聞こえる」ということは「発音できている」ということ
英語の音声を正確に再現しようとすることによって、自分がどれだけ英語を英語として理解しているか確認することができます。
リスニングスキルがどれくらいなのか測ることもできるでしょう。
英語内の言葉の連結や消失、イントネーションなどをしっかりと聞き取れているか確認をすることができます。
正確に発話しようとするので、自分のイントネーションや発音の改善に繋がります。
私に一番効果があったシャドーイングの方法
私自身もシャドーイングを実践していたので、効果があった方法を紹介します。
用意するもの
- 教材
- 音声が再生できるオーディオやパソコン
- ノート、筆記用具
用意する教材は英文テキストとオーディオ教材がセットになっている教材がベストです。
おすすめはペンギンリーダーズ!
難易度はレベル1など簡単なものから始めましょう。
シャドーイングの前準備
-
- 英語テキストを一切見ずに2~3回音声を聞きます。
- ディクテーションを行います。
- テキストを見ながら答え合わせをします。
- 自分のわからない文法や単語などをチェック
- そしていよいよシャドーイング!
英語テキストを一切見ずに2~3回音声を聴く時には、大まかで良いので、何を話しているのか理解できるようにしておきます。
ディクテーションを行います。
自分が聞こえた音を書き出すことで自分の苦手な発音や連結、消失などを知ることができます
テキストを見ながら答え合わせをします。
自分の苦手箇所を把握しましょう。
答え合わせが終わった後に、テキストの文章を再度見直してください。
見直している最中に自分のわからない文法や単語などはチェックしておきましょう。
文法や文の構造、語彙を把握しておくと、実際に聞いた時にイントネーションなどを分析しやすくなります。
いよいよシャドーイング
初心者の人は、パソコンがあればパソコンでオーディオ再生をすることをオススメします。
パソコンソフトの中には、音声スピードを下げることができるソフトがあります。
それを活用することで、難易度を下げて練習することが可能になります。
音声スピードを下げて難易度を下げることによって、全くわからないという状況を防ぐことができます。
そして、速く聞き取れなかった音を無理に発音して、間違った発音に慣れるということを防ぐことにも繋がります。
- 話すスピードについて行けずに全くわからないということがなくなる
- 聞き取れないところを適当に発音することを防ぐ
- 慣れたら、通常スピードに、さらに聞き取れるようになったら、速度を早めてみてもGOOD!
楽器でのパッセージ練習と同じです。まずはゆっくりなテンポで指練習をしてから、徐々に早いテンポにあげていきます。
徐々に慣れてきたらノーマルスピードに戻していきましょう。
ノーマルスピードでも大丈夫になってきたら少し速度を上げてみても良いかもしれません。
シャドーイングのコツは?
ディクテーションで自分の苦手な音やイントネーションを把握しておくと、効率よくシャドーイングのトレーニングを進めることができます。
- 英文を紙に書き出すことによって、自分の苦手を把握できます。
- 英文を暗記してしまっても、必ず英語音声を先に聴いてから復習する
- CDの音量は自分の声より大きく設定する
※回数を繰り返していくと、文章を覚えてしまいCD音声と合わせて発話したくなりますがそこは我慢しましょう。
重要事項
先に英語音声を聞いてそれを再現しなければならない
CD音声は自分の声よりも音量を大きく設定しましょう。
音声ボリュームが大きいと自分の声が聞こえなくて不安になりますね。
大事なのはCD音声を聞くことです。
シャドーイングの目的は、CD音声の正しいイントネーション、発音、アクセントを聞いてそれを真似することです。
しかし、自分の声の方が大きいと知らないうちに我流に走ってしまう場合があります。
シャドーイングの効果
シャドーイングを行ってみて‥
シャドーイングができない部分=リスニングできない部分ということを痛感。
そして、シャドーイングできない部分が毎回似ている個所であったことから、自分のリスニングの弱点を見つけることができました。
リエゾン(連結)が本当に聞き取りにくかったです…。
シャドーイングを始める前にスコアは500点台でしたが、シャドーイングを始めた後は700点を超えることができました。
リスニングスコアが格段に上がりました。
スコアが上がるまで、音声リスニングからシャドーイングまで大体2時間を毎日学習していました。
さらに、イントネーションや発音の改善もできました。
シャドーイングの効果は、リスニングスキルが上がっただけでなく、自分のイントネーションや発音も改善できました。
外国人の友人の評価
以前に比べてだいぶ聞き取りやすくなったわ!
と、概ね好評でした
外国人の友人がいましたが、彼女に
「前はとても聞き取りにくかったけど、大分聞き取りやすくなってるよ。」
と、さりげなくショックなことを言われつつも、褒められたのを覚えています。
最後に
いかがでしたか。
シャドーイングは英語音声の後追いをして発話をするトレーニングです。
スピーキング力を上げる目的かと勘違いしがちですが、ちょっと違います。
シャドーイングはスピーキング力をあげる目的ではありません。
スピーキングおよびリスニングの弱点を把握する方法です!
実際には自分の発音できない音=リスニングできない音です。
自分のスピーキング・リスニングの弱点を見つけることに非常に効果的なトレーニング方法です。
弱点がわかれば、効率の良い学習ができますね。
苦手な音やイントネーションを把握することによって効率良く学習することができるのです。
是非実践してみてくださいね。
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