本日は、カナダやアメリカの異文化コラムを書いてみます(^ ^)
この記事の目次
バンクーバーのバス事情!
バンクーバーのバスは、日本のバスと違って、100%電気で走るトラムみたいなバスです。
路面電車のこと。
日本でも函館や広島を走ってますね。
サンフランシスコのケーブスカーもトラムですね。
トラムというよりも、バスから電線にエネルギーをもらう送電線がでており、バスの下は線路ではなく、タイヤで走る形のバスになります。
↑これです
非常にエコな乗り物です。
さすが環境に気を使うカナダだけあるな!という印象でしたね
ちなみに、電車もskytrainという無人の電車が走っており、どこに住んでいても中心地へのアクセスは良かったです。
あ、そういえば、自転車も持ち運ぶ人が多かったです。
↑こんな感じ
カナダやアメリカでは、自転車をバスの前に載せることができます。
バスに乗ると3回に1回くらいは自転車を載せる人がいました。
この、自転車をバスに載せる作業、地味に時間がかかるんですよね‥。
それでも、乗客は文句を言わないし、自転車を載せる人は後を立ちません。
私の感覚だと、自転車をかける時間で注目を浴び、迷惑なんじゃないかという理由で絶対にやろうとは思いませんでした。笑
これが、日本人の感覚です。
我ながら、日本人的感覚がすごいなと、気がつく瞬間でもあります。
実際にカナダ人はあまり気にしていない様子でした。
車椅子の方がゆっくりはいってきても、自転車をかけるのに時間がかかっていても、あまり気にしている様子は見えません。
日本だと、おじさまから罵声が飛んできそうですね。笑
そこら辺が日本文化とカナダ(欧米)文化の違いだなと思います。
バスの料金
バスの料金は前払い制で、コインしか使えないというデメリットもありました。
運転手さんによっては、お札しかないというと、料金を払わなくても乗せてせてくれたことがありました。笑
まあその時は日本から両親が遊びにきていて、自分もお札が使えないということは知りませんでした。
運転手さんは気を使って大丈夫といってくれたのかもしれませんね。
観光客にやさしいバスの運転手さんだったのでしょうか。
2011年頃カナダに留学をしていました。
通勤でこのエコバスに乗る機会が多かったです。
そのときに感じた、日本人のバスの乗り方と、カナダ人のバスの乗り方の違いをご紹介します。
カナダのバスでは当たり前?車いす乗降車用ボード
Q.日本のバスになくて、バンクーバーのバスにあるもの、なーんだ
A.それは車いす使用者の乗降車用ボードです。
車いす使用者の乗降車用ボードはバンクーバーのバスには必ずついています。
操作はバスの運転手さん。
「ぴーっぴーっ」という警報音とともに、自動で板がバスから地面へ降りてきます。
その板の上に車椅子が乗ると、180度以上回転して車椅子の方が乗れる仕組みでした。
日本の横浜のバスを見ていると、板を持って行って乗せる?パターンだったと思います。
そもそも、あまり日本では車椅子の方がバスに乗っているところを見たことがないのでそこらへんの事情には正直疎いです。
カナダのバスは完全に車椅子優先でした
ただ、バンクーバーにいる時は、バスに乗るたびに車椅子の方が乗ってきました。
日本でもそうですが、バスの前方は完全に車椅子の方優先で、車椅子の方が乗ってくると皆、のそのそと退散していきました。
カナダ(バンクーバー)は車椅子フレンドリーな国なのだなと、心底感じました。
ただ、車椅子の方もお礼をいう方が多かったです。
当然、という態度ではありませんでした。
気さくに周りの人に笑いながらお礼をいっていることが多く見られました。
日本だと、気まずそうに乗ってくる車椅子ユーザーさんが多いですよね。
中には車椅子の方に対して文句をいっている方もいます。
そこらへんはカナダは進んでるのかなと感じます。
カナダでは、中には車椅子乗る必要あるのかな?という人もいたのが印象にのこっています。
車椅子にさえ乗っていれば優遇されるので、その制度を悪用しようとする人が現れるのはまあ当然かなとも思います。
そこらへんはもう各々のマナーに委ねるしかないのかなとも感じます。
まあ、見た目では判断できないですが。
カナダ人のおおらかさ。
カナダのバスに乗っていていつも思ったこと
- 気さくに周りに話しかけます。そして、優しい
- 車椅子だけでなく、乗り方に困っている人がいたら必ず手助けしてくれる
とにかく周りの困ってる人に話しかけ、手助けします。
日本のバスで感じたと
- 乗り方に困っていても、冷たい視線しか飛んでこない。
- 手助けはほとんどない。
- バスの中で、他人同士話すことはない
日本だと、乗り方に困っていても「なにやってんの?」という痛い目線しか飛んでこないor飛ばしません。
日本とカナダではそこらへんは違うなという印象です。
どこかの記事で読んだのですが、ある日本人女性が日本帰ってきたと感じる瞬間が、「スーツケースを荷台に載せる時にだれも助けてくれない」ときだと話していました。
がっかりしますが、「あぁ、日本に帰ってきたんだな」と感じるそうです。笑
日本人的な感覚だと、「なにをあまえてるんだ!!」と喝が入りますね。
しかし、欧米では手助けが必ず入っていた、普通のことなんですね。
中途半端なレディーファーストや西洋文化を真似るのであれば、そういった西洋の隣人愛も見習うべきですよね。
他人に対しての無関心が進んでいるらしいですが、確かに、東京だと人が倒れていてもほっとくといったケースがあります。
バスの運転手さん!
日本のバスの運転手さんは、基本的にぴっちりした制服で運転していますね。
まあ、接客業だから当たり前だろ?
バスの運転手がきちんとしているのは常識だろ?
と思われるかもしれません。
日本人のバスの運転手さんは
- 接客業だから、制服をきちんと着こなしています。
ところがどっこい、バンクーバーのバスの運転手さんは、ほぼ全員私服でした。笑
夏などは、半ズボンにサンダルという、非常にラフな格好で運転していたのを覚えています。笑
カナダのバスの運転手さん
- 全員私服!非常にラフな格好でお仕事です。
また、料金面の細いことは、あまり気にしない印象があります。
機械の問題ですが、そもそもチケットをバスで買う時にお釣りがでなかった。笑
たとえば、400円の運賃で500円硬貨を払うと、100円は返ってこない仕組みでした。笑笑
私が留学していたのは2011年頃でしたので、いまはもう変わっているのかもしれません。
その頃、バスに乗る時はいつもきっちりと硬貨を持っている必要がありました。
バンクーバーの交通機関の料金設定
いま、思い出したのですが、バスや電車の料金はゾーンによって値段が区切られていました。
- バスと電車のチケットは一体型
- 一度買ったら有効時間内(2時間くらいだったような)は、ゾーンの中であればどこに言っても同じ料金
- 運賃のゾーンは3ゾーンまである
- ゾーンをまたぐと料金が値上がりする仕組み
バスに乗る時は電車で使っていたチケットを発券機に通すか、バスで行きたいゾーンまでの料金を買うという仕組みでした。
まとめ
どこの国にも得手不得手や長短あります。
日本では「他人に迷惑をかけるな」「集団の統率を大切にしろ」意識が強いです。
それは、そのように教育されてきた、ということも関係しています。
そのことが悪いとは言いません。
しかし、良きにしろ悪きにしろ、日本では味わえないおおらかな雰囲気が、カナダのバスでは感じることができました。
“日本のバスとカナダのバス。カナダ人のおおらかさ?” への1件のフィードバック