短期留学は、数週間から3ヶ月。
期間が短い分、長期留学よりも気軽に行くことができます。
また、ビザが不要なことも多く、費用が抑えられるので、「一度は行ってみたい」と考えている方も多いでしょう。
しかし、短期留学で英語を話せるようになるのでしょうか。
疑問ですよね。
その疑問に、短期留学した私がお答えしましょう!!
この記事の目次
短期留学は英語を話せるようにならない
英語を勉強するために短期留学を考えている方もいますよね。
ここで残念なお知らせです。
なぜ短期留学で英語が話せるならないか、理由などの紹介はこちらでご説明しています。
いやいや。長期間外国にいたら、日常会話くらいはさすがに話せるようになるんじゃないの?
残念ながら長期の留学でさえも勉強の仕方を間違えたら英語を話せるようにはなりません。短期留学なら尚更むずかしいです。
短期留学には語学の勉強をする上でどんなメリットがあるのでしょうか??
私の体験から短期留学をするメリットをお話しします。
短期留学のメリット:自分の語学力がわかる
語学の勉強として留学するなら短期間では意味がありません。
真剣に英語力をあげよう!!
と考えるならば最低でも年単位での留学が必要です
留学先のある日本語のローカル新聞に面接に行った時、面接官のおばちゃんの発言が言い放った言葉を忘れることができません。
おばさんがいうことには
外国にきたって英語がしゃべれるようにはならないわよ。わたしなんて20年近くもこっちにいるのに、英語なんてしゃべれるようにはならないもの。
長年海外にいても、日本人と日本語の環境で働いているだけの生活を送っていると、英語は話せるようにはならないという真理を現わしています。
このおばちゃんのように、自分の口からこの真理が飛び出すことは稀です。
高いお金をだして留学するのであれば、しっかりと英語力をあげたいですよね
では英語力を上げる目的でなければ、なぜ短期留学などする必要があるのでしょうか??
自分のスピーキング力とリスニング力の低さがどれくらいなのか知ってこそ、英語力をあげなければ!というモチベーションがでてきます。
私が短期留学でどのように英語力の低さを痛感し、それが英語力をあげようと思ったモチベーションになったのかをご紹介いたします。
短期留学のすすめ:絶望的なほど英語を聞きとれなかった。
私が短期留学をしたのは大学4年生の時でした。
正確には留学というよりも大学で知り合った留学生の自宅と、大学の寮に2週間程度遊びに行っただけですが‥。
留学以上に留学っぽかったので、短期留学したことにしちゃいます。
(実際に大学の授業も出席しました。)(忍び込みで)
知り合った友人の大学は、ニューヨークから電車で1時間程度のところにある大学で、ニューヨークにも日帰りで出かけられる立地にありました。
また、友人の家はニューヨークの隣の町、ジャージーシティーというところに実家があります。
私が留学したのは、ちょうど11月の第4木曜日のサンクスギビングで、友人がジャージーシティーの実家に帰るということだったので、一緒にサンクスギビングのお祝いをさせてもらえました。
日本語では「感謝祭」です。
アメリカ大陸移住当時、過酷な生活を送ってきた人々が、収穫の秋を迎え、現地で生きる術を教えてくれた原住民や収穫をもたらしてくれた神に感謝を捧げ、お祝いしたことがは始まりです。
現在でも土日を含めた4日間、仕事も学校もおやすみして家族と一緒に休日を過ごします。
彼の実家に2、3日滞在したのちに、彼の大学の寮に2週間程度滞在しました。
ニューヨークの一人旅から
彼の実家と大学の寮に行く前に、一人でニューヨークの街をフラフラと出歩きました。
まずニューヨークに降り立って思ったことは、「本当にみんな英語は話しているよ!!!」でした。
ショックを受けたのを覚えています。
当時の私の英語力はTOEICテストでいうと700点弱のスコア。
そこそこ英語ができるつもりになっていました。
しかも、専攻が英語学科ということもあり、ヨーロッパでインド人とある程度会話したことがあったので、英語が話せるつもりになっていました。
生で街の人々が素で英語で会話している場面を見ることができて感動したのを覚えています。
今となっては普通ですが、その時の私にとっては英語がなにか神格化されたものになっていました。
英語が全く理解できない。。
そしてアメリカに到着して何よりもセンセーショナルだったことは、「英語が全く理解できない!!!」ということでした。
初日はホテルに泊まり、2日目に友人と合流したのですが、人々が何を言っているのか理解できなかったのです。
本当に全く理解できませんでした
先ほども申し上げましたが、その当時のTOEICのスコアは700点弱ありました。
大学受験では1日10時間勉強し、大学でも英語の勉強をしてきた私にとって、英語力にはかなりの自信があったことは言うまでもありません。
しかしアメリカに到着して驚きました。
「全く」英語が聞き取れず、「全く」英語を話すことができないということに!!
まだまだ続く残念な経験
そのショックは友人の実家に行っても続くことになります。
サンクスギビングでは家族と親戚があつまり、一堂に祈りを捧げた後に七面鳥をいただきます。
友人の家にも親族がわさわさやってきて、なにかしらの話をしました。
その時の私のうちひしがれた感。
ご理解いただけますでしょうか??
「全く」彼らのしゃべる英語を理解することができず、「全く」英語を話すことができなかったのです。
さらに私の絶望は続きます。
友人の実家でのサンクスギビングのお祝いが終わり、友人が大学に戻るよ!!というので、友人の大学の寮に一緒に泊まらせてもらえることになりました。
大学でも全く話せず全く理解できず‥
アメリカの大学は日本の大学と異なり地方の郊外?にあることが多く、友人の大学もまた地方の郊外にありました。
アメリカの大学は地方のはずれにあるので、アメリカの大学生は必然的に大学についている寮に入ることが多くなります。
大学の周りにはスーパーや娯楽施設などが集まっていて、生活はだいたい大学の周りで賄えます。
私のショッキングな事件はそこでも続きました。
大学の寮に戻った友人は、彼の大学の友達を紹介してくれましたが、またまた何を言っているのかわからないし、言いたいことも伝わらない。という状況が続きました。
幸い、私の友人は日本語が堪能だったので、寮生活はなにも困ることがなく過ごすことができました。
彼の通う大学の授業にも出席させてもらい、寮で開催されたパーティーにも出させてもらいました。
約2週間の間はアメリカの大学生の生活をそのまま体験できたとても良い経験でした。
しかし、英語が全く話せないし、全く聞き取ることができないということが、センセーショナルでした。
短期留学でしっかり英語を学ぼうと決意できた
約2週間程度の滞在でしたが、ネイティヴスピーカーだけの環境に身を置けたことは、非常に現在でも役に立ったことだと思います。
なにしろ英語を長年勉強してきて、自信がありました。
短期留学で自分の英語力のなさを痛感させられることは、その後の英語学習に対する取り組みかたに影響を及ぼします。
TOEIC800だの900点だのとったからといって、英語のスピーキングとリスニングに関しては、自信など持たないでください。
そんな数字に何も意味はありませんから。
また、日本にいる外国人と話ができたところで、英語に自信なんて持たないでください。
彼らは簡単な英語で語りかけてくれていますし、内容も文脈やコンテンツから想像できてしまうので、たとえ英語が壊れていても理解してくれます。
商談相手の英語がわからないからといって、邪険に扱うことができないですしね
スピーキングは日常会話が難しい
日常会話ができればビジネス英語ができると言われますが全く逆です。
日常英語ができればビジネス英語も使うことができます。
英語を使うビジネスマンが、何が一番苦労するのかというアンケートがあります。
その中で実は商談後のちょっとした会話や飲み会の会話に困る。というアンケート結果が出ています。
短期留学は日常会話の習得への第一歩となるという点で、おすすめなです。
最後に
私の短期留学の体験から、短期留学のメリットをご紹介しました。
百聞も一見にしかずという言葉がありますが、まさにその言葉を体感した経験でした。
短期留学は、英語力の取得には全く意味のないものです。
しかし、自分の英語レベルを知る絶好の機会でもあります。
井の中の蛙では向上心は育ちません。
機会があれば、短期留学を体験するのもおすすめです
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