語彙力がない。
ボキャブラリーが少ない。
そう感じているなら、文法の勉強をしましょう。
文法の勉強といっても、机に向かって文法を書き写すことではありません。
英語は話さなければ身につきません。
話すことで、英語の質問を英語で考える「英語脳」が育ちます。
英語脳を育てる「クエスチョニング」の方法をご紹介します!
この記事の目次
同じ言葉しか思いつかない…
「英語をある程度理解できるようになってきたけど、毎回自分の言う言葉が同じ…。」という人は多いのではないでしょうか。
なんだか、いつも同じ文法しか使っていない気がする‥。ほんとに英語が上達してるのかな??
英会話レッスンのフリートークはスムーズに進んでいても、ボキャブラリーや言い回しがすべて同じなので上達している感じがしません。
まるで口癖のように同じことばかり言うので、周りが気にしていなくても自分が気になってしまうこともあります。
バラエティ豊かに英語を使えるようになりたい。どうしたら良いの?
では、なぜ毎回同じことばかりを言ってしまうのでしょうか?
今回は、同じことばかりを言ってしまう理由と改善方法を解説します。
何故同じことばかり言ってしまうの?
毎回同じことを言ってしまう原因は
- 文法力が不足しているから!
毎回同じことばかり言ってしまう原因として、文法力が不足していることが挙げられます。
文法力が不足しているから‥
- バラエティにとんだ文章を頭の中で組み立てられない
- 文章の組み立てで精一杯で、他の言葉が出てこない
文法力が不足していることによって、色々な文章を頭の中で組み立てることができないのです。
自分が完璧に理解して使いこなせる文法しか使えない
頭の中で文章を組み立てることに必死で考えられない
その結果として、自分が完璧に理解して使いこなせる文法しか使えないので、同じ言い回しを使ってしまいます。
ボキャブラリーも同じようなものばかりになってしまうのは、頭の中で文章を組み立てることに必死で考えられないことも原因にあります。
「ここをどうやって言えば…」
「あれ、これどうするんだっけ…」と考え込んでいると他のことを考えられませんよね。
文法を考えるのに一生懸命になりすぎて、他のことまで手が回らない状態なんです
それでは、どうしたら良いのでしょうか?
学生時代のインプット中心の学習方法では英会話では役立たない
いやいや、文法は学生時代に死ぬほどやったよ!
そういう人はかなりの数に上ります。しかし、学生時代の学習法で、問題のないくらい英語が話せるようになった人はどれだけいるでしょうか
学生時代の英語の試験と言えば、文法問題や読解問題がほとんどです。
定期試験を合格するために、受験勉強に受かるために必死で文法の問題集をひたすら解いた人も多いでしょう。
死ぬほどやった、という表現も納得できます。
多くの人が学生時代に死ぬほど学習したのは、問題を解いたり教科書を読んで理解するなど、頭の中に知識として吸収するインプットという学習です。
つまり、頭の中ではどの文法を見せられても理解できるし、問題集も難なく解くことができます。
でも、「理解してる」と「英語が話せる」はイコールではありませんね?
しかし、この理解できるという認識が「理解できる=使うことができる」という大きな勘違いを生み出してしまっているのです。
文法は頭に入っているから文法学習はしないは大間違い
実際に話す練習がメインの英会話を始めてから、「文法はもう散々やってわかってるし大丈夫。」と言って文法学習をしなかった人は多いのではないでしょうか。
これが大きな間違いなのです。
理解できるからと言って文法を正しく英会話で使えるわけではないのです。
実際に、英会話で少し違った文法を話そうとすると、頭の中で深く考えていませんか?
この「考えるという行為が、身についていない証拠です
日本語を話すときに文法の構成を考えていますか?考えませんよね
実際に口を使って英語を話すという練習は不可欠です!
文法を使うということは、「理解」ではなく「慣れ」の意味合いが強くなります。
つまり、たくさん話して慣れることがとても重要です。
このように、英語を自分の口で話して学習することをアウトプットと呼びます。
英会話では、学校の試験のような理解する学習ではなく、「話すための文法」を使って練習する学習が必要になります。
話すための文法を学習しよう!
言い回しの種類を増やすためには、話すための文法を学習しなければいけません。
話すための文法とは、口で文法を組み立てる能力です。
今まではノートにひたすら英文を書いたり、大量の問題集を解くような学習をしてきました。
それは、文法を「理解する」ための学習です。
文法を口で使って練習するには、クエスチョニングというトレーニングが効果的です。
クエスチョニングは行うごとにテーマを決めましょう。
例えば、
「今日のクエスチョニングは間接話法を使う」
「今日のクエスチョニングは仮定法を使う」と文法のテーマを決めます。
1週間は同じ文法のクエスチョニングを繰り返すことで、口が文法に「慣れ」ます。
クエスチョニングでの学習方法
クエスチョニングの方法
- まず自分で文法を用いた質問と回答の文章を作ります。
- その質問と回答の文章を音読してください。
- 何度も音読を繰り返します。
文法の口の動きに慣れてきているかどうか、確認しながら行いましょう。
一人で行うこともできますが、英会話学校の先生や外国人の友人を巻き込んで一緒に練習することもおすすめです。
先生や友人と行うときは、音読ではなく実際に質問に答えるようにしてみましょう。
質問に答える時は「Yes, I do.」などの省略形を使わずに、しっかりと文章で答えることがポイントです。
文法のミスなどを指摘してもらうようにすれば、正しい文法を練習することができるでしょう。
このように練習を重ねていくことによって、話すための文法を学ぶことができます。
他にも効果的な学習方法や、文法を口で使う具体的な練習方法は別記事で紹介しています。
おすすめの教材の紹介もしているので、是非参考にしてみてください。
最後に
いかがでしょうか。
- 同じ言い回し、同じボキャブラリーに悩むのは、英語がある程度上達した時に陥りやすい症状
- 原因は、文法に「慣れて」いないから
- 改善方法は、「考えないで文章を組み立てる英語脳を作ること」
- 英語を実際に口に出すアウトプット学習が効果的
- クエスチョニングで学習しよう!
同じ言い回しやボキャブラリーしか使えなくて困っている人はとても多いです。
しかも、ある程度英語が上達した時に陥りやすい問題なので、上達が見えずに焦ってしまう人も多いでしょう。
同じ言い回しやボキャブラリーしか使えない原因は、文法力の不足にあります。
文法は学生時代にたくさん勉強したという人は多いですが、それはあくまで理解の範囲であって、実際に使えるまでにはなっていません。
母国語である日本語を話すときは、英語のように頭の中で文法を考えませんよね。
日本語と同じように、頭で考えることなく自然に文法を組み立てるようになりましょう。
そのためには、文法を口で使って練習するというトレーニングが必要になります。
小さい子供が「えっとね…うんとね、ぼくね、きょう、おそといったの!」と必死に言葉を繋ぐ段階から、「今日外出したんだけど、芸能人がロケしてたよ。」と自然に話せるまでの段階で考えると、文法力は小さい子供と同じレベルということになります。
小さい子供が普通に日本語を話せるようになるのは、ひたすら日本語に触れ日本語を使い続けているからです。
言葉を覚える方法はどの言語も同じです。
話すための文法を学ぶためにはクエスチョニングというトレーニングが効果的です。
クエスチョニング
-
- トレーニングごとに使う文法を決める
- その文法に沿った質疑応答を作る
- ただひたすらその質疑応答を声に出してトレーニング!
- 「慣れる」まで話す
トレーニング毎に使う文法を決め、質疑応答を作ります。
作った質疑応答をひたすら口に出しても良いですし、英会話の先生や外国人の友人に質問してもらうのも効果的です。
別記事でも効果的な文法の学習方法を紹介しているので、是非参考にしてください。
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